-昼休み公園-


下を向いて歩くんだ。穴があるかもしれないからね。
下を向いて歩くんだ。石があるかもしれないからね。
考えれば考えるほど駄目になるよ。
がんばればがんばるほど駄目になるよ。
新しい氷を貰いに行った奴と強い気持ちがまだ帰ってこないんだ。
「困るんだよね」って言われてもこっちが困るよ。
「いったい何時から俺は俺なんだ」って呟いてる人が自分のこと僕って呼ぶよ。
ボランティア活動という名の男と女の出会いの場所に出かけたよ。
ゴミを拾いながら交尾の相手を探したよ。
ゴミを拾いながら交尾の相手を口説いたよ。
残念石転がる。ジジイもババアも転がる。
生まれて初めて雀にぶつかられたよ。でも周りに知り合いがいないから
僕は何事も無かったかのようにコンビニで買った弁当の内容量等を読みながら歩くんだ。
若いお父さんと娘が砂場で遊んでいる横を弁当を持った僕は通りすぎるんだ。
幸せそうだなって思うんだ。
いつかお前の娘が俺に惚れなきゃいいな。

[作]山田まるお


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