−のび太!ジャイアンの前で、もういっぺん言ってみろよ−


小さなスポーツジムで・・・

「あなたはなぜ体をきたえているの?」
と体重を測りながら隣でダンベルを持ち上げている男に女は聞いた。

「僕は大きな石を30メートルくらい上に投げたいんだ」と男は応えた。
「石を30メートルも上に投げてどうするの?」
「さあ そこからはまだ考えてないんだ、落ちてくる石にヘットバットをくらわせて頭から血を流し、薄れていく意識の中で石は本当に30メートル上にとんだのか?とか家族のこととか考えながら死んでくのも、いいんじゃないかな」
男は汗を拭きながらそう答えた。

女は体重計から降りて吐き捨てるように言った。
「あなたバカみたいね!」


もちろん 、その夜 女と男はSEXをした。

[作]山田まるお


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