-白と黒と退屈の点数-



98点の女が40点の俺に惚れた。
98点の女と俺は69点になった。
69点になった女を捨てて俺は95点の女とつきあった。
95点の女と俺は82点になった。
82点になった俺は、調子にのって100点の女とつきあった。
俺は0点の男になった。

俺にとって100点の女は俺をダメにする。
18才の頃から隠れてタバコを吸ってる。20才から親の前でもタバコを吸う。
お爺ちゃん子だった俺は30才になった今でも、お爺ちゃんの前では、タバコを吸えない。

0点の俺は100点の女の顔面を殴る。殴る。
100点の女は50点になり、
俺はあいも変らず0点で、冬の寒い日、今日は寒いな。と思いながら歩く。

[作]山田まるお


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