−約束−



「死ぬときは一緒だ」と約束した妻が死んだ。

連れ添って２０年、2人の間に子供は無かった。
「妻が死んだんだ、約束どおり私も死のう」そう思い部屋にガスを溜めた。

やり残した事を思い出しガスを止め換気をした。

街に出て銀行で金を下ろし、女を買い３Pをした。

次の日も、その次の日も３Pをした。
金が無くなればサラ金から金を借りて３Pをした。

借金取りが連日ドアをノックするようになった。借金はふくらみ首が回らなくなった。

私は妻との約束を守り後を追った。

[作]山田まるお

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